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(1/30 更新)
因果な商売だと思うのだが、週末の土・日も僕の場合は、いつものように早朝から仕事で、先週末28日もかなり早い時間から原稿書きの仕事をしていた。その日はパソコンのスイッチを入れて起動させ、原稿書きがけっこう進んだタイミングで部屋中がグラグラと揺れだした。「また福島沖か?」との思いが頭の中を過ぎる中、テレビのスイッチを入れようとすると、すぐに二度目の大きな揺れ。またも頭の片隅を過ったのは、「去年3月の震災から1年も経たずしてまた東北大地震か?」だった。
恐らく、僕だけではあるまい。けっこう多くの人が僕と同じような思いを共用していたのではないだろうか。しかしテレビでの速報は、東北ではなく富士山麓。すかさず、頭の片隅に、「いよいよ富士山の大爆発か?」…の思いが過ぎる。
今回の富士山麓の地震は、富士五湖直下を震源とするマグニチュード5強の地震で、震度は5弱を記録した。気象庁によると、震源地周辺が震度4、都心でも震度3を観測。
専門家に限らず、一般の多くの人が気になったのは今回の地震の震源地が富士山ときわめて近い地点にあったこと。気象庁は同日午前会見を開き、この地震について「富士山の活動とは関係ない」との見解を示したが、大地震の後に火山が噴火した例は決して珍しくないという。今から300年前、1707年の宝永地震はマグニチュード8.8の巨大地震だが、その2カ月後、富士山が大噴火し江戸にも大量の火山灰が降ったという記憶がある。
去年のケースでは、東北大震災が起こった3月11日の4日後である15日に、同じく富士山近郊の静岡県東部で深さ14キロの地点を震源とするマグニチュード6.4の地震が発生。気象庁関係者は、日本は地震活動期に入っている。東北地方太平洋沖地震により活発となったプレートの動きが富士山の火山活動に影響を及ぼしてい
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「富士山爆発の恐怖と首都圏含む地震発生確率の心配」【ドットコモディティ】
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