コモディティ専門情報サイト「Commodity Board(コモディティ・ボード)では、米国デリバティブ誌「Futures 」のWEB版「FUTURES MAG.COM」に記載されている、世界中の旬なマーケット情報やコラムについて、原文や日本語訳文をお選びいただき、ご覧になれます。
https://commodity-board.com/2011/05/futures-magazine.html
(3/14更新)
おはようございます。
世界最大の原油の生産国は、サウジアラビアとロシアである。このうちサウジは永年にわたって世界に潤沢な化石エネルギーを供給し続けてきた。近代文明が急速に開化したのはサウジの原油供給が安定的に推進されてきたことに他ならない。
しかしサウジが保有する原油も、そろそろ底が着き始めているのではないかとの見方が2000年頃を境に膨らみ続けている。そう…ピークオイル論である。サウジの原油埋蔵量は国家機密とされているため、はっきり分かっていないのであるが、逆に数値が示されていない点が腑に落ちないし限りある原油資源を掘り続ければいつかは終りがくるというものだ。
そもそも、原油埋蔵量は十分にあり今後40年間は大丈夫などと、どこから出てきた数字なのか前々から大きいなる疑問を抱いていた。サウジだけでなく肩を並べるロシアも原油供給は限界に近づいているのは明々白々である。ロシアではかつてサウジのガワールに匹敵するほどのサモトロール油田があったが、1980年当時300万b/dの生産があった巨大油田も今ではわずか80万b/dの生産しかない。
それと、原油の埋蔵量・可採年数がどれだけ月日が経っても40年分あるという論理がまかり通り、その上あろうことか学校の教科書にも掲載されているが、きちんと調べて載せているのかも甚だ疑問である。可採年数40年のまま変わらないのは、消費される石油と同じ分だけ新しい油田が発見されているため…との説明だが、この点については真っ赤なウソである。
なぜなら、毎日、1バレルの新しい油田が発見されても新油田で増えた分の6倍の石油が消費され続けているのだから。幼稚園児でも分か
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「サウジアラビアは原油が枯渇し増産は難しい!」【ドットコモディティ】
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