(3/19) 更新
コモディティ専門情報サイト「CommodityBoard(コモディティ・ボード)では、米国デリバティブ誌「Futures 」のWEB版「FUTURES MAG.COM」に記載されている、世界中の旬なマーケット情報やコラムについて、原文や日本語訳文をお選びいただき、ご覧になれます。
https://commodity-board.com/2011/05/futures-magazine.html
【原油】
19日の原油相場は、軒並み高。大引けの前営業日比(帳入値比較)は410~1290円高。先限8月限の帳入値段は前日比930円高の6万2910円。
16日のNY原油は、堅調。中心限月の4月限は前日比1.95ドル高の107.06ドルで引けた。地政学的リスクが底流しているため押し目買い人気が根強い。
国際エネルギー機関(IEA)は、イランの核開発疑惑をめぐり欧米が科した原油輸入禁止の影響で、イランの原油生産量が今年2月に10年来の低水準に落ち込んでいると指摘した。7月からは中国に次ぐイラン原油の第2の輸出先である欧州連合(EU)が全面禁輸に踏み切るため、欧米メディアは、原油生産量はイラン・イラク戦争が続いた1980年代の水準まで落ち込むと予測。欧州に代わる大口輸入先の開拓は難航し、イランは一層の生産縮小に追い込まれる可能性があるとの指摘も出ている。EU外交筋は、イランが欧米諸国との核協議に応じる姿勢を見せたのは原油禁輸で財政に深刻な打撃を受けているからだと受け止められている。
既にEU諸国の多くがイラン原油の輸入を停止したことに加え、EUなどによるイラン中央銀行の資産凍結、欧州の保険会社がイラン原油を運ぶタンカーへの保険適用を拒否していることから、原油取引が滞り始めている模様。1月にはイラン原油の余剰を見込んで、インド、韓国が輸入量を増やしたが、中国は逆に昨年12月の日量55万バレルから今年1月には同27万5000バレルに削減した。
本日午後5時からの夜間取引は、同値圏での横ばい推移を予想。NY原油相場の中心限月は午後15:30現在105.65ドル。予想レンジ(先限)は、6万2500~6万2
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「金とプラチナは反落する一方で石油相場は逆に上昇に転じる・穀物はまちまち」【ドットコモディティ】
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