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【NEC報道資料】NEC、ネットワーク機器の大幅な省電力化を実現するCPU制御技術を開発 ~ネットワーク機器のCPU消費電力を約25%削減~

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NECは、ネットワークの負荷状況に応じて、ネットワーク機器に搭載した多数のコアを持つCPUの稼働状況を動的に制御し、省電力化を実現する技術を開発しました。

昨今、インターネット上のデータトラフィック量の増加にともない、ネットワーク機器の消費電力が増加しています。今後も同様のペースで増加すると2020年には、ネットワーク機器の消費電力が一般家庭の約2,000万世帯分に達すると予想されており、さらなる省電力化が求められています。

このたび開発した技術は、ネットワーク機器に搭載した多数のコアを持つCPU(メニーコアプロセッサ、注)について、従来は考慮していなかったネットワークの負荷状況にあわせて、各コアの稼働を最適に制御するものです。これによりCPUの消費電力を、何も制御しない場合と比較して一日あたり約25%削減します。

このたび開発した技術の特長は次のとおりです。

1.夜間の低負荷なネットワーク状況で、消費電力を従来比約45%削減
夜間などネットワークの負荷が非常に低い時に、CPUの稼動コア数を動的に低減。これにより、処理に必要な性能を維持したまま、ネットワーク機器におけるCPUの消費電力を、何も制御しない場合と比較して約45%削減。


2.昼間の高負荷なネットワーク状況で、消費電力を従来比約20%削減
昼間などネットワークの負荷が非常に高い時に頻発する瞬間的な負荷の増減にあわせて、CPUにおける各コアの稼動(動作/休止)を高速に制御。この制御を繰り返すことで、ネットワーク負荷がピーク値の20%に落ち込んだ瞬間に、ネットワーク機器におけるCPUの消費電力を、何も制御しない場合と比較して約20%削減。

NECは今後も研究開発を進め、本技術をメニーコアプロセッサ搭載サーバに応用するなど、ICT機器の省電力化に向けた技術開発に取り組んでまいります。

なお本成果の一部は、平成22年度総務省委託研究「グリーンネットワーク基盤技術の研究開発」によるものです。

以上

(注)メニーコアプロセッサ:一つのプロセッサ内に多数


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